sakurapyon’s blog

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定跡選択と相性

sakurapyonはKKPを使っているせいか、あまり上手に駒を連携させることができない。矢倉には入城しないし、美濃は自分から崩してしまう。穴熊は好きみたいだ。評価関数が軽いおかげで、同じぐらいのレートの相手よりは深く読めることが多いので、終盤の切りあいには強いような気がする。

ということで、定跡をいじって「穴熊に囲ってさばき合いになりやすい」戦型を選択することにした。穴熊だとKKPのKがほぼ固定になってキャッシュヒットしやすいだろうし、王手延長もかからないので深く読む必要も減る。コンピュータ将棋向きだと思う。飼い主は美濃が好きなのだが、仕方がない。

できれば序盤で時間を稼げると有利なので、なるべく皆が使っていない戦型をこちらだけ10-20手ぐらい登録することを考えた。飼い主は角道を止める四間飛車が好きなのだけど、これは棋譜も大量に手に入るし(2chkifuとか) そもそもsakurapyonには苦手な戦法っぽい。



いろいろ考えて、後手番は2手目3二飛を定跡登録してみた。最近の戦法なので入手できる棋譜自体が少ない上に、水面下の変化も多い。三間飛車なのでさばき合いになりやすいし、穴熊にも囲ってくれるだろう……問題は初手2六歩だけど、2六歩は7六歩に比べて少ないからあとで考えることにした。


3二飛定跡はsakurpyon-41から実験しているんだけど、予想以上に相性の差が出ている。suzume_r さんも相性 - スズメレンダラー開発日記で書かれているけど、simk_10000_prには本来の実力差以上に勝ってしまう。simk_10000_prは、ちゃんと駒組みするし厚みで押されたらsakurapyonでは太刀打ちできないんだけど、3二飛に幻惑されて馬の作りあいから不利なさばき合いになっているようだ。simk_10000_pr は gps_normal や kakinoki_test にも勝っているので、本来のレートは2200弱ぐらいあると思う。なのに、sakurapyon兄弟に負けて本来のレートよりも300点ぐらい下がっている。同級生の弱みを握った不良兄弟がカツアゲしているようで、飼い主として申し訳ないような気分になったりもする。

さばき合いにしてもらえない(or さばいても負ける)相手には負けるので、mu3aさんには分が悪いし(初手2六歩が多い)、gps_normalやkakinoki_testにはR差以上にボロ負けしている。定跡をがんばったらもうちょっと勝てたりするんだろうか? (柿木将棋に定跡で勝てるとも思えないけど…)



さて、後手番の場合は、先手7六歩なら3二飛、2六歩ならゴキゲン中飛車あたりにすればなんとかなりそうなんだけど、先手番のときに何を選ぶかが難しい。初手5六歩から中飛車かなあ? 7六歩や2六歩は矢倉や角換わりになったときにまずそうだし。横歩も玉が薄いので苦手っぽいんだよな。