静止探索
sakurapyonは25→27のときに静止探索を導入した(それまではれさぴょん由来のBestEval)。レーティングはR100近く上がってるんだけど、他にもバグを潰したところがあるんで本当に静止探索のおかげかどうかは微妙。 静止探索にしたことで読める手数が1手弱減ってるけど、その分取り合いだけは正確に読めているってことかなあ?
静止探索も調べてみると奥が深い。sakurapyonでは KFEndの静止探索の記事を参考にして、こんな風に書いてみた。静止探索段数も深くしたいのは山々だけど、いまの作りだと速度的にこれぐらいが限界っぽい。
- 静止探索は6段。ただし葉局面で王手をかけられていたら、もう1段だけ読む。
- αβ枝刈りをする
- 王手をかけられているなら、王手回避手を生成。回避手なしなら負けを返す
- 取る手と歩を成る手を生成
- 生成できる手がなければパスして相手に手番を渡す(1回だけ)
- 1手指して、相手に手番を渡す。パスしている相手の場合は現在の局面の評価値を得る。
最初はパスの実装を間違えてて、パスされた側が延々と駒を取ってた(^_^;
SEEでの並べ替えはしてないし(なのでSEE<0の手も読んでる)、いろいろ直したいところはあるにはある。段階的に指し手を絞る(取り返しだけ、とか、歩成りを読まないとか)もやってみたい。
メモ:
- chessprogramming - Quiescence Search
- 静止探索
- KFEnd解説記事。「KFEndは資料(1)小谷を参考にして、歩が成る手を加えている」。脅威の記事は参考になる、けどどう書いたらいいんだろうか。
- shogi programming journal (2005-05-21)
- 「手筋の問題を解かせて解けそうなのに解けない問題を探す (解けそうな問題とはほとんどは駒得する問題である)」 なるほど!
- 静止探索の問題点 - 小宮日記
- 「実際、静止探索に1手詰めを入れて、misakiはかなり強くなってます」 1手詰も書かないとなあ。ちょっと書いたけど難しくて放置してる。
- Stand_Patは気持ち悪い? - 小宮日記
- 静止探索って微妙? - 小宮日記
- 静止探索の問題 - 小宮日記
- FPGAで将棋プログラムを作ってみるブログ:CSA例会でShuesoの竹内さんの話を聞いてきました - livedoor Blog(ブログ)
- 習甦は「静止探索4手。成は歩成りだけ」
- Bugじゃない、Featureだ!: A級リーグ指し手1号
- 「全幅と静止探索の落差」
- アッラーの御名において、Stand-Patは気持ち悪い: A級リーグ指し手1号
- 静止探索を見てみた - マイムーブ
- 静止探索について - マイムーブ
- 「静止探索は評価値を安定させるためのもので、読みではないような気がしています」
- 静止探索と静的局面評価 (2)|State of the Digital Shogics 最先端計数将棋学
- 「例えば質駒をどれくらい持っているかが重要な評価対象となる」
- 探索の改良 - Miyako Shogi System
- 「静止探索は最大12段。ただし4段目からは歩を取る成らない手は読まない、深さ8段目からは同〜の手しか読まない」
- YSS 7.0の技術解説
- 第20回世界コンピュータ将棋選手権 参加記 - 奈良将棋
- 「静止探索で、深いところでもSEEによる手の並び替えを行なう」
- 将棋におけるProbCutの静止探索への応用 - 情報学広場:情報処理学会電子図書館