sakurapyon’s blog

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王手延長のその先は(2)

承前

ということで、2手前が王手であるような局面の処理を少し変更してみた。

前回の考察とは逆に「2手前が王手であるような局面では、futility cut しない」というのを試している。
次の一手問題を解かせると、大駒を切って必至になるような局面で正解が出せるようなっている。
(今まではfutility cutのせいで正解手順が枝狩りされていた模様)。


読む局面数が増えるので序中盤は不利かもしれないけど、終盤力は微妙に向上している模様。sakurapyon-2012.015kppに上記変更を追加したバージョンを sakurapyon-2012.019kppとして投入してみた。

王手履歴に応じて futility cut のマージン幅を変えるとか、futility 以外の pruning 処理も変更した方がいいかもしれない。



さて、こんなことをしていいんだろうか? 本来、局面の評価というのは その局面だけを見て判断しないといけなくて、経路に依存するとおおはまりするような気がする。もっとも、王手延長やら千日手処理をしている時点で 既にかなりややこしい状態になっているのではあるが。厳密に処理するなら局面ハッシュに王手履歴も載せるんだろうな。