静止探索の中で詰んだ場合2
静止探索内の詰みを詰みと返して良いにせよ悪いにせよ、なぜ良いのか悪いのかをはっきり理解していないと この先落とし穴に落ちる気がするし、既に落ちかけてるような感もあるので、少し書いてみる。
静止探索の中では「取る手」と「王手回避」を生成するとして、仮に下記の局面で静止探索に入ったとする。たぶん、後手勝勢の局面。
▲8三角成△1四歩▲9二馬まで先手勝ちなので、静止探索としては詰みを返す…でいいのだろうか? 良いような気もするし、そうでないような気もする。(追記:ここが間違いだと思う)
さて、何が悪かったんだろうか? (悪くないのかもしれない)
- 静止探索内部で「詰めろ回避」や「王手」を生成していないのがいけない?
- これをやりだすと通常探索と変わらなくなりそうな気がする
- そもそも通常探索でも手を刈っているわけで、同じことが起こる?
- ここも よくわからない。たぶん、探索のことをまだ私が理解できていない。
- ここで静止探索が詰みを返しても、枝の上の方で刈られて悪影響は出ない
- これはありそうな気がする…
- そもそもこんな局面にはならない
- とは思うけど…
こういう「手抜きをしたために詰んだ局面の評価値」が置換表に登録されて、それを流用したために判断を間違うんじゃないかということも気になってる。きっと、そうならないように工夫されているんだろうなあ。あるいは、判断を間違えても流用した方が強いから流用してるのかもしれないし、そもそも間違えないのかもしれない。よくわからないので、また調べてみよう…
追記:たぶん私が間違えてる。後手は1四歩としないで、8三角成の時点の局面の評価値を返すんだな。だから問題にならない…でいいのかな? 書いてみると理解が進むような気がする。
追記2:だとすると、詰みが返ってくるのは、静止探索直後に王手がかかって即詰みのときだけなのかな… だとすると、静止探索内部で王手を考えると強くなる(らしい)のは何故だろうか。
さらに追記:KFEndの静止探索には「王手の局面では、現局面の静的評価値を選択することを許していない」とある。このあたりがキモなのかしら?