sakurapyon’s blog

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即詰みと必至が区別できない

上記の局面で9九飛ではなくて、9三桂成を選択してしまってる。この局面だけを再度探索させると9九飛を選択する。どうも2つの要因が絡んでいるようだ。

  1. 詰みと必至の評価値に区別がない
  2. 無駄合を認識していない

実は前者の問題は市販の激指にも存在してて、買った当初はなんで同じ値を返すんだ?と思ってた。
(激指が内部で持つ特殊な評価値には30000と50000と100000-詰み手数と200000があって、必至は区別しようとしているっぽいんだけど)

9三桂成で必至をかけておけば、受け方が何をやっても残り6手で詰むとsakurapyonは考えている(評価値29993)。実際、このあとは8二金打8一金打同金同成桂同玉8二金で投了。ところが9九飛だと受け方の持ち駒が6枚あり、全部を9八から打っていけば10手以上先に詰むので、評価値の良い必至の方を選んでしまう、のだと思う。

オーダリングやハッシュやカウンター手も絡んでて、取る手や成る手を優先してて王手は優先してないので、対局中は9三桂成を先に探索しているんだろうな。再探索したときに9九飛が選ばれるのも「無駄合駒を取れて評価値が高くなるから」のようだし。反復深化13回目でようやく詰みを認識する。
(コンピュータは 指し手の流れを考えずにその場その場の最善手を指す、という話があるけど sakurapyonはそうでもないですね……人間っぽい? ^_^;)

個人的には同じ勝つなら「長い詰みより短い必至」の方が好きではあるのだが、さすがにこの無駄合探索は無駄だよなあ。思い出王手による水平線効果も悩みどころなんだけど、無駄合の方はまだ解決方法があるような気がする。


必至と詰みってそもそも区別すべきなのか?というのも悩ましい。人間的には区別してもらった方がわかりやすいんだけど、区別するメリットが探索側にあるかどうかだ。あと、そもそも別だと(低コストで)認識できるんだろうか?

追記:floodgateでの対局に限定すれば、長い詰みよりも短い必至の方が切れ負けの危険性を減らせる、という利点はあるか。